便秘をすれば、腸内環境が悪化する。

 

便秘薬の二つ目の害。

それは腸内環境が悪化することです。

これは単純な話です。便秘薬を飲むことで便は出ますが、

しかしそれとともにお腹の善玉菌もいっしょに洗い流してしまう。

それで腸内環境が悪化します。

 

ここで大切なことがあります。

それは、腸内の菌の総数は、ほとんど同じだということです。

例えば腸内に１００億の菌が住んでいたとしましょう。

　　　善玉菌＋悪玉菌＝１００億

５０億の善玉菌が住んでいれば、５０億の悪玉菌がいることになります。

善玉菌が９０億に増えれば、悪玉菌は１０億に減ることになります。

とにかく、総数100億の範囲で、悪玉菌と善玉菌が勢力争いをしています。

 

では、便秘薬を飲んで、腸内細菌が一気に洗い流されたらどうでしょうか？

悪玉菌も善玉菌も、一緒に洗い流されたら・・・、

悪玉菌のほうがより増えてしまいます。

 

「え～、なぜ？　悪玉菌だっていっしょに流されているじゃない！」

そう思われるかもしれません。

しかし残念なことに、こういった状況で増えるのは悪玉菌です。

 

例えば、台所の排水口。掃除をしなければ、すぐにヌメリが出ます。

水をジャーっと流したってキレイにならない。水洗トイレだって、水を流しています。

でも、掃除をしないでいたら･･･、汚れはどんどんコビリつきます。

 

腸に届くのは食べ物のカス、便です。

そして排水口やトイレの表面はツルツルしている。

一方で、腸の表面はシワがいっぱい。なおさら汚れてしまいます。

 

さらに、繰り返しになりますが、便秘薬によって腸壁が荒れています。

荒れた土地に、豊かな作物は実りません。

野菜やキレイな花などをつくるには、手入れが必要です。

そしてその前に、豊かな土壌が必要なのです。

そういった意味でも、便秘薬は腸内環境が悪化します。